龍宮殿の本館と別館の違いとは?【日帰り温泉】と【宿泊旅館】を比較

箱根の芦ノ湖畔に佇む「龍宮殿」。本館と別館、どちらに泊まろうかと情報を探している方も多いのではないでしょうか。

実は、この2つの施設には「どちらに泊まるか」という比較ができない、決定的な違いがあります。それは、有形文化財でもある「本館」は日帰り温泉専用の施設で宿泊はできず、宿泊できるのは旅館である「別館」だけ、ということです。

つまり、「日帰りで絶景温泉を楽しみたいなら本館へ」「箱根でゆっくり宿泊したいなら別館を予約する」というのが答えになります。

この記事では、その根本的な違いを明確にしたうえで、日帰り温泉「本館」の魅力と、宿泊施設「別館」の魅力をそれぞれ詳しくご紹介します。これを読めば、あなたの旅行プランに合うのがどちらなのか、スッキリと理解できるはずです。

目次

龍宮殿の本館と別館の決定的な違いを解説

箱根の「龍宮殿」について調べ始めると、まず「本館」と「別館」という2つの名前が出てきて、少し混乱してしまいますよね。

この2つは、同じ敷地内にあるものの、役割が全く異なる別の施設です。これから箱根旅行を計画する上で、この違いを最初に理解しておくことがとても重要になります。

ここでは、最も知っておくべき3つのポイントに絞って、その決定的な違いを分かりやすく解説します。

【宿泊は不可】本館は日帰り温泉専用の施設

まず最も大切なポイントは、国登録有形文化財にも指定されている歴史的な建物「龍宮殿本館」は、宿泊することができないということです。

この施設は、富士山と芦ノ湖の絶景を望む露天風呂が自慢の「日帰り温泉施設」として運営されています。箱根観光の途中に立ち寄って、素晴らしい景色と温泉を手軽に楽しむための場所なのです。

中にはランチをいただける食事処もありますが、客室や宿泊プランはありません。「本館に泊まる」という選択肢は存在しない、ということを覚えておいてください。

【宿泊するならここ】別館は宿泊するための旅館

一方で、「龍宮殿別館」は、芦ノ湖畔でゆっくりと滞在できる宿泊施設、つまり旅館です。

箱根で一泊して温泉や食事を満喫したい、という場合はこちらの「別館」を予約することになります。客室からは芦ノ湖の美しい景色を眺めることができ、宿泊者専用のお風呂や、季節の会席料理が楽しめる食事処も完備されています。

「龍宮殿に泊まる」という場合、それは必ず「龍宮殿別館」に宿泊することを指します。この点を混同しないようにしましょう。

2つの施設は隣接してる?歩いて移動できる?

本館と別館は、同じ「箱根園」の広大な敷地内にありますが、歩いてすぐ隣というわけではありません。少し離れた場所に建っています。

歩けない距離ではありませんが、高低差もあるため、徒歩での移動は5分から10分ほどかかります。ただ、敷地内を巡回する無料のシャトルバスが運行していることがあるため、それを利用すれば楽に移動が可能です。

例えば、別館に宿泊している人が、チェックアウト後に本館の日帰り温泉に立ち寄る、といった楽しみ方もできます。それぞれの場所は、事前に地図で確認しておくと安心ですね。

日帰り温泉「龍宮殿本館」の魅力とは?料金やランチも紹介

宿泊はできないけれど、箱根を訪れたらぜひ立ち寄りたいのが日帰り温泉「龍宮殿本館」です。

昭和初期に建てられたという歴史と風格のある建物は、それ自体が見る価値のある素晴らしい建築物。そして何より、ここから眺める景色は「絶景」の一言に尽きます。

ここでは、そんな龍宮殿本館の最大の魅力である温泉、気になるランチ情報、そして利用料金について詳しくご紹介します。

富士山と芦ノ湖を望む絶景露天風呂「蛸川温泉」

龍宮殿本館の最大の魅力は、なんといっても露天風呂からの眺めです。湯船に浸かると、目の前には雄大な芦ノ湖が広がり、その向こうには美しい富士山の姿を望むことができます。

このさえぎるもののないパノラマビューは、まさに感動的。温泉は箱根十七湯のひとつに数えられる「蛸川温泉」で、肌に優しい泉質が特徴です。

内湯も広々としており、大きな窓から景色を楽しめます。日頃の疲れを忘れ、日本の美しい風景に心ゆくまで癒される、そんな贅沢な時間を過ごせる場所です。

ランチはどこで食べる?食事処のメニューと営業時間

龍宮殿本館には、入浴客が利用できる食事処「富士」があります。お風呂上がりに、美しい庭園を眺めながらゆっくりと食事を楽しむことができます。

メニューは、そばやうどん、カレーライスといった手軽なものから、お刺身や天ぷらが付いた御膳料理まで揃っています。特に、窓際の席は人気なので、空いていたらぜひ座りたいところです。

ただし、営業時間はランチタイムのみで、夕方には閉まってしまうので注意が必要です。利用する際は、事前に営業時間を確認していくことをおすすめします。

日帰り入浴の料金とタオル・アメニティ情報

日帰り入浴の料金は、大人が2,000円前後、小学生が1,000円前後、幼児が500円前後となっています(料金は変更される場合があります)。この料金には、貸しタオルと貸しバスタオルが含まれているので、手ぶらで気軽に立ち寄れるのが嬉しいポイントです。

脱衣所には、シャンプー、コンディショナー、ボディソープはもちろん、化粧水や乳液などの基本的なアメニティも揃っています。箱根観光の途中に、ふらっと立ち寄って絶景温泉を満喫できる手軽さが魅力です。

宿泊施設「龍宮殿別館」の客室・食事・温泉をチェック

箱根の自然に抱かれて、静かで落ち着いた滞在を楽しみたいなら、宿泊施設である「龍宮殿別館」がその願いを叶えてくれます。

すべての客室から芦ノ湖を望むことができるロケーションは、この宿ならではの魅力です。ここでは、実際に宿泊する際に気になる客室の様子、夕食や朝食の内容、そして宿泊者だけが楽しめる温泉についてご紹介します。

ゆったりとした箱根時間をお過ごしください。

客室のタイプと芦ノ-湖ビューの眺望は?

龍宮殿別館の客室は、全室が芦ノ湖に面しており、窓の外には穏やかな湖と箱根の山々が織りなす美しい景色が広がります。

お部屋は、日本の伝統美を感じさせる純和風の造りで、広々とした空間でゆったりとくつろぐことができます。10畳の和室が基本で、人数や好みに合わせて様々なタイプの部屋が用意されています。

朝、障子を開けた瞬間に飛び込んでくる静かな湖の風景は、都会の喧騒を忘れさせてくれる特別な体験になるでしょう。

夕食・朝食の食事内容と会場の場所

宿泊の楽しみのひとつである食事は、館内のレストランまたはお部屋でいただきます。夕食は、相模湾や駿河湾で獲れた新鮮な魚介類や、山の幸をふんだんに使った、目にも美しい季節の会席料理が提供されます。

一品一品丁寧に作られた料理を、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと味わう時間は格別です。朝食は、焼き魚やだし巻き玉子など、日本の旅館らしい品数豊富な和定食が用意されており、朝から元気をもらえます。

宿泊者だけが利用できるお風呂はある?

龍宮殿別館には、宿泊者専用の大浴場があります。こちらも温泉で、大きな窓から芦ノ湖の景色を眺めながら、静かに入浴を楽しむことができます。

日帰り温泉である本館の賑やかさとは対照的に、宿泊者だけが利用できるため、比較的落ち着いた雰囲気でゆったりと過ごせるのが魅力です。

もちろん、別館に宿泊した方も、龍宮殿本館の日帰り温泉を利用することが可能です。趣の異なる2つのお風呂に入り比べてみるのも、楽しいかもしれませんね。

どっちがおすすめ?目的別の選び方

ここまで、龍宮殿の「本館」と「別館」が、それぞれ全く異なる目的を持った施設であることを解説してきました。

もうお分かりかと思いますが、この2つは「どちらかを選ぶ」というよりも、「あなたの旅の目的によって行き先が決まる」という関係にあります。

この章では、あなたの旅行プランに合わせて、どちらを利用するのが最適なのかを、あらためて明確に整理します。

日帰りで絶景温泉とランチを楽しみたいなら「本館」

「箱根には観光で行くけど、宿泊は別の場所」「ドライブの途中で、気軽に絶景温泉に入りたい」そんな方には、日帰り温泉施設の「龍宮殿本館」がぴったりです。

予約なしで、富士山と芦ノ湖を望む最高のロケーションの温泉を手軽に楽しむことができます。タオルもレンタルできるので、特別な準備もいりません。

温泉でリフレッシュした後に、食事処でランチをいただくという、半日ほどの滞在で箱根の魅力を満喫できる、とても贅沢な寄り道スポットです。

箱根でゆっくり宿泊を満喫したいなら「別館」

「芦ノ湖のほとりで、静かに一泊したい」「美味しい会席料理と温泉で、日頃の疲れを癒したい」と考えているなら、選ぶべきは宿泊旅館の「龍宮殿別館」です。

全室レイクビューの落ち着いた和室で、ゆったりとした時間を過ごすことができます。宿泊者専用のお風呂で静かに温泉を楽しんだり、季節の料理に舌鼓を打ったりと、旅館ならではのおもてなしを存分に味わえます。

箱根で心からの休息を求める、大人のための滞在を約束してくれる場所です。

予約前に知りたい!実際に利用した人の口コミ・評判

施設の情報をチェックした後は、実際にそこを訪れた人たちのリアルな声も気になりますよね。

利用者の口コミは、あなたの期待と実際の体験とのギャップを埋めるための、とても大切な情報源です。

ここでは、日帰り温泉の「本館」と、宿泊旅館の「別館」、それぞれに寄せられた良い口コミと、少し気になった点を集めてみました。

日帰り温泉「本館」の良い口コミ・気になる口コミ

本館の口コミで最も多いのは、やはり「露天風呂からの景色が最高だった」という絶賛の声です。

  • 良い口コミの例
    • 富士山と芦ノ湖を見ながら入れる温泉は、まさに絶景でした。
    • 建物が有形文化財だけあって、とても風情があり素敵だった。
    • タオル付きで手ぶらで行けるのが良かった。

一方で、「施設が古いと感じる部分もあった」「週末は人が多くて混んでいた」といった声も見られます。歴史ある建物なので、最新の設備を求める方には向かないかもしれません。

宿泊施設「別館」の良い口コミ・気になる口コミ

別館に宿泊した方からは、「静かに過ごせた」「部屋からの眺めが素晴らしかった」という、ロケーションと落ち着いた雰囲気を評価する声が多く寄せられています。

  • 良い口コミの例
    • 部屋から見える芦ノ湖が本当に綺麗で、癒された。
    • 食事がとても美味しく、接客も丁寧で満足した。
    • 静かで、ゆっくりと大人の時間を過ごすことができた。

気になる点としては、「本館のお風呂に比べると、内湯が少しシンプルに感じた」という意見も。絶景露天風呂を期待するなら、本館への立ち寄りも計画に入れると、より満足度が高まるでしょう。

ザ・プリンス 箱根芦ノ湖との関係は?温泉は入れる?

龍宮殿のすぐ近くには、「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」という大きなリゾートホテルがあります。実は、龍宮殿別館も、このザ・プリンスと同じプリンスホテルズ&リゾーツが運営する施設です。

そのため、この3つの施設(龍宮殿本館、龍宮殿別館、ザ・プリンス)は姉妹施設のような関係にあります。

気になる温泉の相互利用ですが、基本的に「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の宿泊者が龍宮殿本館の温泉を利用する場合、割引料金が適用されるなどの優待があります。逆に、龍宮殿別館の宿泊者がザ・プリンスの温泉を利用することは通常できません。プランによって異なる場合もあるため、詳細は予約時に確認するのが確実です。

龍宮殿へのアクセスと駐車場情報

旅の計画を立てる上で欠かせない、現地へのアクセス方法。箱根という広大な観光地の中、迷わずに目的地に到着できるよう、事前にしっかりと確認しておきましょう。

ここでは、龍宮殿(本館・別館)へのアクセスについて、車で行く場合と、公共交通機関と送迎バスを利用する場合に分けてご紹介します。

駐車場情報もあわせてチェックしてください。

車でのアクセスと駐車場の場所・料金

車で向かう場合、東名高速道路の御殿場ICから約45分、または小田原厚木道路の小田原西ICから約40分で到着します。箱根の山道はカーブが多いので、運転には十分注意してください。

駐車場は、龍宮殿本館と別館のそれぞれに専用の無料駐車場が完備されています。かなりの台数を収容できる広い駐車場なので、満車で停められないという心配はほとんどないでしょう。安心してマイカーで訪れることができます。

小田原駅・元箱根港からの送迎バス情報

電車で向かう場合、JRまたは小田急線の小田原駅が玄関口になります。小田原駅西口からは、宿泊者限定の無料送迎バスが1日に数便運行されています(予約制の場合あり)。

また、箱根海賊船などが発着する元箱根港からも、ザ・プリンス 箱根芦ノ湖や龍宮殿を結ぶ無料のシャトルバスが出ています。

これらの送迎バスの運行時間や予約方法は、季節や曜日によって変更されることがあるため、利用を考えている方は必ず事前に公式サイトで最新情報を確認するか、施設に直接問い合わせるようにしましょう。

龍宮殿 本館と別館の違いまとめ

今回は、箱根・芦ノ湖畔にある「龍宮殿」の本館と別館の違いについて、詳しく解説しました。

一番のポイントは、この2つが全く役割の違う施設である、という点です。

  • 龍宮殿本館:日帰り温泉専用の施設。宿泊はできない。富士山と芦ノ湖を望む絶景露天風呂が魅力。
  • 龍宮殿別館:宿泊するための旅館。全室から芦ノ湖が見える静かな環境で、ゆっくりと滞在できる。

「龍宮殿に泊まりたい」なら別館を予約し、「観光の途中に温泉だけ楽しみたい」なら本館へ立ち寄る。この違いを理解すれば、もう迷うことはありません。あなたの旅の目的に合わせて、龍宮殿での素敵な時間をお過ごしください。

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