「湯本富士屋ホテル」と「富士屋ホテル」、名前が似ているけれど、一体何が違うの？と疑問に思っていませんか。
結論から言うと、この2つのホテルの最も大きな違いは、「湯本富士屋ホテル」が駅近で家族やグループで気軽に楽しめるカジュアルなリゾートホテルであるのに対し、「富士屋ホテル」は宮ノ下の自然に囲まれた歴史と伝統を誇る格式高いクラシックホテルである点です。
どちらも同じ「富士屋ホテルズ＆リゾーツ」が運営する魅力的なホテルですが、コンセプトや楽しみ方が全く異なります。そのため、「何となくで選んでしまったら、思っていた雰囲気と違った…」なんてことも。
この記事では、箱根旅行でホテル選びに迷っているあなたのために、「場所」「雰囲気」「料金」「食事」「温泉」という5つの具体的なポイントから、両ホテルの違いを分かりやすく比べていきます。
最後まで読めば、あなたの旅の目的やスタイルにピッ-タリのホテルがどちらなのかが明確になり、後悔のないホテル選びができるようになりますよ。
湯本富士屋ホテルと富士屋ホテルの違いとは？まずは比較表でチェック
「湯本富士屋ホテル」と「富士屋ホテル」、どちらも箱根を代表する有名なホテルですが、その特徴は大きく異なります。これから各項目を詳しく見ていきますが、まずは2つのホテルの違いが一目でわかる比較表をご覧ください。この表を見るだけでも、どちらが自分の旅のスタイルに合っているか、大まかなイメージが掴めるはずですよ。
| 比較項目 | 湯本富士屋ホテル | 富士屋ホテル |
| コンセプト | 家族・グループ向けのカジュアルリゾート | 歴史と伝統を味わうクラシックホテル |
| 場所 | 箱根湯本（駅徒歩3分） | 宮ノ下（駅徒歩7分） |
| 雰囲気 | 明るく開放 | |
| 的、賑やか | 格式高く、静かで落ち着いている | |
| 料金目安 | 比較的リーズナブル（2万円台〜） | 高級（4万円台〜） |
| 食事スタイル | 和洋中バイキングがメイン | 伝統のフランス料理がメイン |
| 温泉施設 | 露天風呂・サウナあり、充実 | 歴史ある源泉かけ流し（一部） |
| おすすめな人 | アクセス・コスパ重視の家族旅行 | 記念日など特別な大人の旅 |
そもそも系列は同じ？運営会社を解説
はい、どちらも同じ「富士屋ホテルズ＆リゾーツ」が運営する系列ホテルです。そのため、サービスの質の高さはどちらも折り紙付きなので、安心して滞在できます。運営会社が同じなのにこれほどコンセプトが違うのは、それぞれのホテルの成り立ちが関係しています。
「富士屋ホテル」は1878年（明治11年）に外国人専用ホテルとして創業した、日本のクラシックホテルの草分け的存在。一方、「湯本富士屋ホテル」は1973年（昭和48年）に、より多くの人が気軽に箱根を楽しめるようにと建てられました。歴史の重みが感じられる本家と、時代のニーズに合わせて生まれた新しいリゾート。そんな関係性を知ると、両ホテルの違いがより深く理解できますね。
【場所・アクセス】の違いは？駅からの利便性を徹底比較
ホテル選びで絶対に外せないポイントが「場所」と「アクセス」ですよね。特に電車で箱根へ行く場合、駅からホテルまでの距離はとても重要になります。湯本富士屋ホテルと富士屋ホテルは、最寄り駅も周辺の雰囲気も全く違うので、あなたの旅のプランに合わせて選ぶのがおすすめですよ。
箱根湯本駅直結でアクセス抜群な「湯本富士屋ホテル」
湯本富士屋ホテルは、箱根の玄関口である「箱根湯本駅」から歩いてわずか3分という最高の立地にあります。駅からは屋根付きの連絡通路で繋がっているため、雨が降っていても濡れる心配がありません。大きな荷物を持っての移動や、小さなお子様連れの旅行でもラクラクです。
また、ホテルの周りにはお土産屋さんが集まる商店街があり、観光の拠点としても非常に便利。チェックイン前後に気軽に散策を楽しめるのも、このホテルならではの大きな魅力と言えるでしょう。
宮ノ下の豊かな自然に佇む「富士屋ホテル」
富士屋ホテルは、箱根登山鉄道の「宮ノ下駅」から徒歩約7分の場所にあります。箱根湯本のにぎやかな雰囲気とは対照的に、緑豊かな自然に囲まれた静かで落ち着いた環境が特徴です。ホテルの敷地自体が、まるで美しい庭園のように手入れされており、散策するだけでも特別な時間を過ごせます。
駅からは少し坂道を登りますが、宮ノ下駅からは送迎サービスも利用できるので安心してください。都会の喧騒を離れて、ゆったりとした時間を過ごしたい方には最高のロケーションですよ。
【雰囲気・コンセプト】の違いは？どんな滞在ができる？
ホテルの「雰囲気」は、旅の思い出を大きく左右する大切な要素です。ワイワイ楽しく過ごしたいのか、それとも静かにゆったりと過ごしたいのか。ここでは、まったく異なるコンセプトを持つ2つのホテルの雰囲気と、それぞれで体験できる滞在スタイルについてご紹介します。
「湯本富士屋ホテル」は家族やグループで楽しめるカジュアルリゾート
湯本富士屋ホテルは、小さなお子様連れの家族や友人同士のグループが、気兼ねなく楽しめる明るく開放的な雰囲気のリゾートホテルです。館内には屋内プールやゲームコーナーといった施設も充実しており、ホテルの中だけでも飽きることなく過ごせます。
ロビーやレストランも活気にあふれていて、ドレスコードなどを気にすることなく、普段着のままリラックスして滞在できるのが嬉しいポイント。みんなでワイワイ楽しい思い出を作りたい、そんな旅にぴったりのホテルです。
「富士屋ホテル」は歴史と伝統を味わう特別なクラシックホテル
富士屋ホテルは、1878年の創業以来、多くの著名人に愛されてきた日本を代表するクラシックホテルです。建物そのものが登録有形文化財に指定されており、一歩足を踏み入れると、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような重厚でエレガントな空間が広がっています。
館内は静かで落ち着いた雰囲気に包まれており、大人がゆったりと過ごすのに最適な環境です。歴史的建築の美しさを堪能したり、ラウンジで静かに読書をしたりと、日常を忘れて上質な時間を過ごしたい方におすすめ。特別な記念日を祝う滞在先としても最高の選択肢になるでしょう。
【料金】の違いは？宿泊費の目安とコスパを比較
旅行の計画を立てる上で、やはり気になるのが「料金」ですよね。湯本富士屋ホテルと富士屋ホテルでは、宿泊料金の価格帯が大きく異なります。どちらのホテルがあなたの予算に合っているか、具体的な料金の目安をチェックして、賢くホテルを選びましょう。
「湯本富士屋ホテル」の宿泊料金はどのくらい？
湯本富士屋ホテルの宿泊料金は、1泊2食付きのプランで1人あたり2万円台から探すことができ、比較的リーズナブルな価格設定になっています。もちろん、お部屋のタイプや時期によって料金は変わりますが、家族旅行やグループ旅行でも利用しやすい価格帯なのは嬉しいポイントです。
箱根湯本駅からのアクセスの良さや、充実した館内施設を考えると、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。予算を抑えつつも、便利で快適な箱根旅行を楽しみたい方にぴったりのホテルです。
「富士屋ホテル」の宿泊料金はどのくらい？
富士屋ホテルの宿泊料金は、1泊2食付きのプランで1人あたり4万円以上が目安となり、特別な体験を提供する高級ホテルに位置づけられます。料金だけ見ると少し高く感じるかもしれませんが、それには理由があります。
この料金には、歴史的価値のある空間で過ごすという非日常的な体験や、創業以来受け継がれてきた伝統の食事、そしてスタッフによるきめ細やかなおもてなしの価値が含まれています。大切な人との記念日など、お金には代えがたい特別な思い出を作りたい時には、最高の投資になるはずです。
【食事】の違いは？人気のバイキング vs 伝統のフレンチ
旅の大きな楽しみの一つが「食事」。湯本富士屋ホテルと富士屋ホテルでは、食事のスタイルも対照的です。みんなで好きなものを好きなだけ楽しめるバイキングか、特別な空間で味わう伝統のコース料理か。あなたの好みに合わせて選びましょう。
「湯本富士屋ホテル」の食事は和洋中バイキングが人気
湯本富士屋ホテルの夕食は、和食・洋食・中華の彩り豊かな料理がずらりと並ぶ、バイキング（ビュッフェ）スタイルがメインです。目の前で調理してくれるライブキッチンもあり、出来立てアツアツの料理を楽しめるのが魅力。お寿司や天ぷら、ローストビーフなど、豪華なメニューが揃っています。
自分の好きなものを好きなだけ選べるので、好き嫌いがあるお子様や、食の好みが違うグループでもみんなが満足できるのが嬉しいですね。家族みんなで、どれにしようか迷いながらお皿に取る時間も楽しい思い出になりますよ。
「富士屋ホテル」の食事はメインダイニング「ザ・フジヤ」が有名
富士屋ホテルの食事を象徴するのが、メインダイニング「ザ・フジヤ」で味わう伝統のフランス料理です。格天井や美しい彫刻が施された登録有形文化財のダイニングルームは、それ自体が芸術品。そんな特別な空間でいただくコース料理は、まさに格別です。
創業当時から受け継がれてきたレシピで作られるコンソメスープや虹鱒料理は、ここでしか味わえない逸品。ディナータイムにはスマートカジュアルな服装が推奨されており、少しお洒落をして食事を楽しむ、そんな大人の時間を過ごせます。この食事を目当てにホテルを訪れる人が多いのも納得のクオリティです。
【温泉・お風呂】の違いは？施設の充実度で選ぶなら
せっかく箱根に来たのなら、やっぱり「温泉」は外せませんよね。どちらのホテルでも箱根の名湯を堪能できますが、お風呂の種類や施設の充実度には違いがあります。開放的な露天風呂でリラックスしたいのか、歴史を感じるお風呂で癒されたいのか、あなたの好みはどちらですか？
露天風呂やサウナも完備している「湯本富士屋ホテル」
湯本富士屋ホテルの温泉は、広々とした大浴場はもちろん、開放感あふれる岩造りの露天風呂やサウナも完備されているのが大きな特徴です。ゆったりと手足を伸ばせる内湯で体を温めた後、外の空気を感じながら露天風呂に浸かれば、旅の疲れも吹き飛びます。
洗い場の数も多く、脱衣所も広々としているので、混み合う時間帯でも快適に利用しやすいのが嬉しいポイント。様々な種類のお風呂を楽しみたい、施設の充実度を重視したいという方におすすめです。
歴史ある源泉かけ流しを堪能できる「富士屋ホテル」
富士屋ホテルでは、ホテルの敷地内にある自家源泉から引いた、歴史ある温泉を心ゆくまで楽しむことができます。特に、大正時代に作られたというレトロな雰囲気の「マーメイドバス」は、ステンドグラスから光が差し込む幻想的な空間が魅力です。
温泉は、源泉かけ流し（一部加水・加温、循環ろ過式）で、肌に優しいやわらかな泉質。派手さはありませんが、歴史の重みを感じながら静かに湯浴みをする時間は、他では味わえない贅沢です。上質なスパ施設も併設されており、心身ともに深くリラックスできます。
【日帰り利用】は可能？ランチや温泉のみの利用を比較
「宿泊は難しいけれど、あのホテルの雰囲気を少しでも味わってみたい」と思うこともありますよね。そんな時に便利なのが日帰り利用です。ここでは、両ホテルでどのような日帰り利用ができるのかを比較してみました。気軽に立ち寄れるプランがあるかどうかも、ホテル選びの参考になりますよ。
日帰り温泉プランも提供する「湯本富士屋ホテル」
はい、湯本富士屋ホテルでは、温泉入浴と食事がセットになった日帰りプランが用意されています。ランチバイキングと温泉を手軽に楽しめるプランは特に人気で、箱根観光の途中に立ち寄るのにもぴったりです。
箱根湯本駅から近いので、気軽に利用しやすいのも大きなメリット。宿泊する時間がなくても、リゾート気分と美味しい食事、そして温泉をまとめて楽しめるので、日帰り旅行を計画している方にはとてもおすすめです。
ランチやアフタヌーンティーが人気の「富士屋ホテル」
富士屋ホテルには、残念ながら温泉のみの日帰り入浴プランはありません。温泉は宿泊者だけが楽しめる特別な空間となっています。しかし、宿泊しなくても、ホテル内のレストランやラウンジを利用することは可能です。
特に、メインダイニング「ザ・フジヤ」でのランチや、ラウンジ「オーキッド」で提供される優雅なアフタヌーンティーは大変人気があります。食事やティータイムで、クラシックホテルの格調高い雰囲気を体験するだけでも、訪れる価値は十分にありますよ。
【最終結論】結局どっちを選ぶべき？あなたの目的別におすすめを紹介
これまで様々な角度から2つのホテルの違いを比較してきましたが、いかがでしたか？最後に、これまでの情報を元に「結局、自分にはどちらのホテルが合っているの？」という疑問にお答えします。あなたの旅の目的や一緒に旅する相手に合わせて、ぴったりのホテルを選んでくださいね。
アクセス・コスパ重視の家族旅行なら「湯本富士屋ホテル」
箱根湯本駅からのアクセスの良さ、バイキング形式の食事、そして比較的リーズナブルな料金設定を重視するなら、「湯本富士屋ホテル」が断然おすすめです。特に、小さなお子様連れのご家族や、友人同士のグループ旅行で、みんなでワイワイ気兼ねなく楽しみたい場合に最適。移動の負担が少なく、周辺観光もしやすいので、アクティブに箱根を満喫したいあなたの期待にきっと応えてくれます。
非日常な記念日旅行・大人の旅なら「富士屋ホテル」
誕生日や結婚記念日といった特別な一日を祝う旅行や、日常の喧騒から離れて静かで上質な時間を過ごしたい大人の旅には、「富士屋ホテル」がぴったりです。歴史が刻まれた美しい建築空間、伝統を受け継ぐ美食、そして洗練されたおもてなし。そのすべてが、あなたの旅を忘れられない特別なものにしてくれるでしょう。料金は少し高めですが、それ以上の価値と感動を体験できるはずです。
湯本富士屋ホテルと富士屋ホテルの違いまとめ
今回は、「湯本富士屋ホテル」と「富士屋ホテル」の違いについて、様々な角度から詳しくご紹介しました。
一番のポイントは、湯本富士屋ホテルが「駅近で便利なカジュアルリゾート」、富士屋ホテルが「歴史と伝統を味わうクラシックホテル」という、コンセプトの明確な違いです。
どちらのホテルも、それぞれに素晴らしい魅力を持っています。この記事を参考に、あなたの次の箱根旅行が最高に素敵な思い出になるような、後悔のないホテル選びをしてくださいね。
